1on1は大切、本当に。
上司は部下を見極めるのに3年。
部下は上司を見極めるのに3日。
マネジメント界隈(そんな界隈あるのか)では有名な言葉です。
部下は(公私共に)色々な悩みを抱えています。
ポジティブと笑顔が取り柄のナカバヤシさんも、常にがむしゃら体育会系のカネヤマくんも、常に定時退社で何を考えているのかよく分からないミネギシさんも。
そして、彼ら彼女らは、そのような悩みは上司のあなたには自分から積極的には言いません。
「おっ、元気?調子どう?」「えぇ、まずまずです。」「そっか、残り6日頑張れよ!」
このような会話、正直、1ミリも意味はありません。部下にとって苦痛なだけなので、今すぐやめましょう。
あなたがチームとして結果を出すためには、まずチームメンバーひとりひとりを理解しなければなりません。
チームメンバーはあなたにとっての「武器」です。自分の持っている武器はピストルなのか包丁なのか木の棒なのか。それが分からないと、どう戦えば良いか分からないですよね?
あなたが部下を理解するために。そして、部下があなたに悩みを話すようになるために。1on1のコミュニケーションの時間はとても大切です。
チームを持ったら、まずメンバー全員と1on1ミーティングをしましょう
メンバーひとりひとりにこれまでの人生があり、ひとりひとりの価値観を持っています。
最低でも一人1時間、きちんと時間を取って、経歴・職歴はもちろん、これまでの生い立ちや家族構成、好きなことや嫌いなことなどを話しましょう。
また、マネジメントの上で、「どんな働き方が好き・嫌い」も把握します。
細かく指示される方が安心するタイプか、任せてほしいタイプか。朝型か夜型か。論理と感情、どっちを重視するか。
それによって「この人はこういう風に接するのが(お互いにとって)最も効果的」というのを見極めます。
この1on1、あなたはメンバーのことをほとんど知らないので、色々と聞きたいと思います。
ですが、まずはあなたのことをどんどん部下に話しましょう。
人間は他者が自己開示してくれると自分のことも話しやすくなります。
あまり知らない上司にいきなり根掘り葉掘り聞かれても嫌ですよね?
でも、「俺は田舎の育ちだから結構朝早い家でさ、だから今でも朝型なんだよね」などをあなたから話せば、部下も「実も私も中学までは田舎に住んでて・・・」と話しやすくなります。
最初の1on1でどれだけ心の距離を縮められるか。
あなたのスタートダッシュはここにかかっています。
1on1は時間より頻度
最初の1on1が終わっても、しばらくは(あなたが直接マネジメントする)メンバー全員と1on1をしましょう。
いくら最初の1on1がうまく行っても、1回だけではお互いのことは理解しきれません。
プライベートの相談をメンバーの方から相談してくるくらいになるまでは、1on1を定期的にやりましょう。
よくあるのが「30分(or60分)mtgを週1回」という形ですが、可能な限り頻度は高くします。
当たり前ですが、毎日色々なことが起こります。そして、メンバーは色々な悩みを抱えています。日々新たな悩みのタネが出てきます。
週1の1on1だと、「次の1on1で相談しよう」というとき、最大6日間はそれを抱えたままになります。
その問題が(メンバー自身が思っているよりも)重大だった場合、あなたの対応も6日遅れる事になります。
人は問題や悩みや課題はなるべく言いたくないので、1on1の前に自ら話してくることはほとんどありません。
なので、5分でも10分でも良いので、なるべく頻度高く1on1はやりましょう。
週1回30分より毎日5分の方がはるかに意味があり効果的です。
1on1を設定させよう
なので、最初の長めの1on1と、その後の定期的な1on1を設定しましょう。
そして、これはメンバーに設定させましょう。
上司から1on1を設定されるドキドキ感、あなたにもわかりますよね?
無駄な心理的な壁を作らせるのではなく、自分で設定させた上で「この時間を使って私を自由に使ってね」(上司である自分をうまく活用せよ)というメッセージを伝えることで、この1on1もやらされ仕事ではなく自分ごととして捉えるようにしましょう。
1on1は大切です。
あなたが思っている以上に。
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